合同会社と株式会社の違いってなんだ?
- Mukaeda Shin
- 3月19日
- 読了時間: 3分
フリーランスや起業を考えている方にとって、最初に決めるべき重要なポイントの一つが
「会社の形態」です。
特別な理由がない限り、会社の形態は「合同会社」と「株式会社」の2択になります。
これら形態の違いについて知っておくことは、今後の事業運営に大きな影響を与えます。
私は会社の形態を決定する際、様々なサイトを参考にしましたが、文字数が多くむしろ難解なサイトがほとんどで「結局何が違うん?」という感想でした。
そこで本記事では、両者の違いを簡潔で分かりやすく解説します。

1. 設立費用と手続きの違い
合同会社(LLC)
設立費用:約6〜10万円(定款認証不要)
設立手続き:比較的シンプルで、登記のみで設立可能
株式会社(Inc.)
設立費用:約20〜25万円(定款認証が必要)
設立手続き:公証役場での定款認証が必要で、やや複雑
▶ ポイント: 設立コストを抑えたいなら合同会社の方が有利。
2. 経営の柔軟性と意思決定
合同会社
経営者=出資者(オーナー)
意思決定がシンプルで、経営の自由度が高い
株式会社
出資者(株主)と経営者(取締役)が分離
株主総会や取締役会の設置が必要で、意思決定に時間がかかる
▶ ポイント: スピーディーに経営を進めたいなら合同会社が向いている。
3. 社会的信用と資金調達
合同会社
株式会社に比べると信用度が低い
銀行融資や投資家からの資金調達が難しい
株式会社
知名度・信用度が高く、大企業もこの形態を採用
株式発行による資金調達が可能
▶ ポイント: 事業拡大を目指すなら株式会社が有利。
4. 税制と利益分配
合同会社
利益は出資比率に関係なく自由に分配可能
法人税の計算方法は株式会社と同じ
株式会社
配当は出資比率(持ち株比率)に応じて決定
役員報酬や配当金には税制上の違いがある
▶ ポイント: フレキシブルな利益分配をしたいなら合同会社。
5. こんな人におすすめ!
合同会社が向いている人
小規模・低コストで起業したい
経営をシンプルにしたい
事業の成長よりも自由な運営を重視する
株式会社が向いている人
社会的信用を得たい
投資家や銀行から資金調達を考えている
将来的に事業を大きくしたい
6. その他の会社形態(知識程度に!)
個人事業主
設立手続きが簡単で、開業届を提出すればすぐにスタート可能
事業主がすべての責任を負う(無限責任)
収益が一定以上になると法人化したほうが節税になる
一般社団法人
営利を目的とせず、社会的な活動を行うための法人
設立には2名以上の社員(出資者)が必要
収益を得ることは可能だが、利益を社員に分配できない
合資会社
無限責任社員と有限責任社員が混在する会社形態
かつては多く使われていたが、現在は合同会社に置き換わることが多い
合名会社
すべての社員が無限責任を負う会社形態
現在はほとんど設立されることがなく、歴史的な存在
有限会社(Y.K.)
2006年の会社法改正により新規設立ができなくなった会社形態
既存の有限会社は「特例有限会社」として存続可能
株式会社と似ているが、取締役会の設置義務がなく小規模経営に向いている

6.まとめ
合同会社 | 株式会社 | |
設立費用 | 約6〜10万円 | 約20〜25万円 |
経営の自由度 | 高い | 低い(株主の影響あり) |
社会的信用 | 低め | 高い |
資金調達 | 難しい | しやすい(株式発行可能) |
利益分配 | 自由 | 持ち株比率による |
どちらを選ぶかは、あなたの事業の目的やビジョンによります。コストを抑えてシンプルに運営するなら合同会社、社会的信用や資金調達を重視するなら株式会社がおすすめです!
あなたのビジネスに最適な選択をしましょう!
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